不動産会社の媒介・仲介と買取の違い、メリット・デメリット

不動産会社の媒介・仲介と買取の違い、メリット・デメリット

不動産売却は通常、不動産会社と媒介契約を結んで買主を探してもらいますが、すぐに売却したい場合は、不動産会社による買い取りもできます。不動産会社による媒介と買取の違い、メリット・デメリットをまとめています。

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不動産買取

 

不動産売却には、大きく分けて2つの方法があります。1つは、不動産会社に売却を仲介してもらう方法、もう1つは、不動産会社が直接買い取る方法です。不動産を購入するのが個人か業者かで、売却の仕方が異なります。

 

ここでは、仲介と買取の違い、買取のメリット・デメリット、どんな場合に買取が適しているのか、についてまとめています。

 

仲介と買取の違い

まず、不動産会社による媒介(仲介)と買取の主な違いを比較してみましょう。

 

媒介(仲介) 買取
購入者 個人 不動産業者
売却期間 順調にいって 2~3ヵ月 すぐ
売却価格 相場より高く売れる可能性あり 相場の約7割
契約不適合責任 あり なし
仲介手数料 必要 不要
リフォーム 物件次第 不要
内見の対応 あり なし

 

それでは、不動産会社による買取のメリット・デメリットについて、媒介(仲介)の場合と比較しながら、詳しく見ていきましょう。

業者による買取のメリット

売主にとって、不動産業者による買取のメリットは、主に次の5つです。

 

5つのメリット
  1. すぐに売却でき現金化できる
  2. 契約不適合責任を負わない
  3. 仲介手数料が不要
  4. 売るためのリフォームが必要ない
  5. 周囲の人に知られずに売却できる

 

すぐに売却でき現金化できる

不動産業者による買取の最大のメリットは、すぐに売却でき、現金化できることです。

 

通常の不動産売却は、不動産業者に買主を探してもらうため、順調にいっても2~3ヵ月かかりますが、買取は、業者の提示する買取価格に納得できたら、すぐに売却できます(⇒不動産売却の流れ)。

 

買取には、即時買取のほか、買取保証もあります。買取保証は、一定期間販売活動して売却できないときは業者が買い取る仕組みです。

 

契約不適合責任を負わない

一般的な不動産売却は買主が個人ですから、引き渡された土地・建物に欠陥や不具合があった場合には、売主は契約不適合責任を負います。例えば、雨漏りやシロアリの害、土壌汚染などがあった場合は、修補や損害賠償の責任を負います。

 

それに対して、業者による買取の場合には、売主は契約不適合責任を負いません。買うのが不動産取引のプロなので、法により保護する必要がないからです。

 

仲介手数料が不要

仲介手数料は、媒介契約した不動産会社が、売買を成立させた場合に受け取ることができる成功報酬です。買取の場合は、不動産会社が、売主から直接購入しますから、仲介手数料は不要です。

 

売るためのリフォームが必要ない

一般の方に売る場合には、高く売却するためにリフォームをすることがありますが、不動産業者による買取の場合は、売主が売るためにリフォームする必要はありません。不動産業者は、安くリフォームやリノベーションができるからです。

 

周囲の人に知られずに売却できる

買取は、買主を探すために広告を出す必要ありませんから、売却しようとしていることを周囲に知られることなく売却できます。

業者による買取のデメリット

売主にとって、業者買取のデメリットは、通常の個人に売る場合の売却価格に比べて、買取価格が安いことです。買取価格は、必ず時価より安い価格になります。

 

そもそも、不動産業者(買取再販業者)が買い取るのは、買い取った物件をリノベーションして売るためです。買取は、転売益が目的ですから、不動産業者は、買取価格をできるだけ低く抑えようとします。媒介(仲介)の場合は、高く売却できるほど不動産業者に入る仲介手数料も多くなる仕組みですが、買取の場合は、買取価格が低いほど不動産業者の利益が多くなるからです。

 

買取価格は、おおむね時価の70%程度といわれています。ただし、これはあくまでも1つの目安です。立地や建物の状態により異なり、買取価格が市場価格の何割程度かは、一概にいえません。

 

例えば、首都圏の駅近の好立地物件であれば、業者も競って買取しようとするので、買取価格が市場価格より大幅に安くなることはないでしょう。他方、田舎の需要の少ないエリアでは、リノベーションをして売り出しても買主が簡単には見つからないリスクがありますから、その分、買取価格は安くなるでしょう。

 

できるだけ高く買い取ってもらうには?

買取価格の査定は、不動産業者が買い取る価格を算定しますから、その価格で必ず売却できます。できるだけ高く不動産業者に買い取ってもらうには、複数の業者に買取価格の査定を依頼して、競わせればよいのです。

 

業者による買取が適しているケースとは?

不動産業者による買取が適するのは、2つのケースがあります。急いで売却したい場合と、売却後に責任を負いたくない場合です。

 

不動産業者による買取は、少しくらい売却価格が安くなっても、早く確実に売却したい場合に最適です。買取保証を付けて、販売活動してくれる不動産業者もありますから、不動産業者と相談してみるとよいでしょう。

 

売却後に責任を負いたくない場合にも、買取が適しています。あとで買主からクレームを付けられるのはイヤという方には、買取なら責任を問われることはないので安心です。なお、普通の売却の場合でも、契約不適合責任免責の特約を売買契約書に書き込めば、売主が契約不適合責任を負うことはなくなります。

まとめ

不動産業者による買取は、買主が個人の場合(すなわち不動産業者による媒介の場合)と比べて、売却価格は安くなりますが、すぐに売却できるのがメリットです。売却価格が少しくらい安くなっても、早く確実に売却したい場合に適しています

 

不動産業者に買取を頼む場合は、複数の業者に買取査定を依頼するのが鉄則です。通常の査定と違い、買取査定は、査定価格で確実に売却できますから、一番高い買取額を提示した業者に売れば良いのです。

 

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公開日 2022-06-02 更新日 2023/11/21 13:50:55