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「住んでいたマンションを売りに出したところ、販売開始から、わずか2週間で購入申込みがあり、ほぼ希望どおりの金額で売却できました!」
こう話すのは、東京を離れ、地方へ移住することになった佐藤さん(仮名)さん。
売却したのは、最寄駅から徒歩10分の1DK(約33㎡・南東角部屋)のマンション。20年ほど前に、新築をおよそ3,000万円で購入したものです。
スピード売却できたのは、「立地が良かったからでしょ」と思うかもしれません。
確かに、マンション売却で立地は重要です。好立地の人気エリアの物件であれば、競争になって高値で売れる場合もあります。しかし、普通に立地が良いというだけでは、簡単に高く売ることはできません。
佐藤さんは、ほぼ希望通りの価格で、スピード売却できました。実は、同じマンションの別の住戸が、佐藤さんよりも前に既に売り出されていたのですが、佐藤さんの方が先に売れたのです。
どうやら、そのあたりに、マンションを高く早く売る秘訣がありそうです。佐藤さんのマンション売却を追ってみましょう。
マンションを売却するとなったら、まず気になるのは「いくらで売れるか?」ですよね。
佐藤さんも、まずはインターネットで、同じような物件がいくらで売り出されているか、相場を調べました。そんな中、不動産一括査定という便利なサービスがあるのを知りました。
不動産一括査定とは、物件情報を入力すれば、複数の不動産業者にまとめて査定を依頼できるというものです。
「無料なので試してみたら、不動産会社によって査定額が全然違ったんです。1,900万円台から2,500万円台まで600万円も幅があるのには驚きました」と話す佐藤さん。
なぜ、査定額が業者によってこんなに違うのか。疑問に思った佐藤さんは、業者に尋ねてみました。
すると、こんなことが分かりました。
そもそも査定額というのは、取引事例や市場動向、立地や周辺環境、建物や設備の劣化具合などから、「これぐらいで売れるだろう」と業者が見積もる価格。いくらで売り出すかを決めるときに参考にする価格です。
不動産業者には得意分野や得意エリアがあり、業者の経験や参考にするデータによって、査定額は違ってくるのです。
査定する物件が、業者の得意エリアにあり、得意とする物件であれば、精度の高い査定が可能となります。さらに言えば、そういう業者に売却を任せれば、高く早く売却できる可能性が強いというわけです。
また、査定額は、その価格での売却を保証するものではないため、査定額が高ければ良いというものではありません。その査定価格とした根拠が大切です。
中には、売主の関心を引いて媒介契約を取り付けようと、売れるはずのない高値を提示する業者もいるので、注意が必要です。そんな業者に売却を依頼すると、なかなか売れず、安く買いたたかれるのがオチです。
こんな話を業者から聞いたうえで、佐藤さんは、査定結果を比較し、最も高い2,500万円台の査定額を提示した業者に絞りました。
たんに査定額が高かったからだけではありません。対応が早く丁寧だったこと、近隣の取引事例などを具体的に示しながら査定額の根拠を説明してくれたこと、売却活動の進め方や見通しも説明してくれたことなどから、担当者が信頼できると感じたからです。
ここに、不動産売却を成功させる大切な1つ目のポイントがあります。、
もし、佐藤さんが、1社にだけしか査定を依頼していなかったとしたら…。おそらく、今回のように上手くいかなかったでしょう。
売却を依頼する不動産業者を絞ったら、業者と相談しながら売出価格を決めます。売出価格を決めるのは売主です。
売出価格をいくらに設定するかは、その後の売却活動や結果に大きく影響するので、慎重に決めたいところ。相場から極端にかけ離れた高値では売れません。逆に安すぎると、売れたときに「もっと高く売れたかも…」と後悔します。
大事なのはバランス。不動産の売却活動というのは、市場の反応を見ながら、売れる価格を探ることなのです。
これは、素人の売主にはできません。経験豊かな業者の的確なアドバイスが不可欠です。
売出価格を決めるとき、特に考慮する必要があるのは、売却期限、リフォーム費用、競合物件の有無です。
売却期限に余裕があれば、査定価格より高めに設定し、様子を見ながら価格調整できますが、売却期限が迫っていれば、最初から販売価格を下げざるをえません。
リフォーム費用全額を販売価格に上乗せすることは困難です。リフォームして売り出すか、どの程度リフォームするかは物件次第。最近は、自分でリノベーションしたい人も多いので、リフォームしない方が良い場合もあります。
同じマンションや近隣の同レベルのマンションが売りに出されているときは、それと比べて、お買い得感のある価格設定にすることが決め手です。
さて、佐藤さんは、どのように売出価格を決めたのでしょうか?
佐藤さんのマンションは、大規模修繕をして間がなかったこともあり、外壁はきれいでした。ただし、水回りはリフォームが必要と思われました。
佐藤さんが、「やっぱり、売り出すのにリフォームは必要ですよね」と、業者に尋ねたところ、こんな答えが返ってきました。
「この部屋を購入するのは、どんな人か、想像してみるといいですよ」
佐藤さんが理解できずにいると、業者は、こう続けました。
「この部屋を購入するのは、経済力のある単身者で、自分で自由にリノベーションしたい人、と考えられませんか?」
「そういう購入者は、リノベーション費用を含めて予算を立てます。リノベ費用は、ざっと見積もって400万円といったところでしょう。それを含めて、無理なく買える価格で売り出すのが良いのではないでしょうか?」
「なるほど…」と、佐藤さんは、プロの読みの深さに大いに納得したのでした。
さらに業者から、同じマンションの北向き住戸が2,900万円で売りに出され、近隣に同レベルで2,500万円の物件があり、これらと「どう比較されるか」を考えた上での価格設定が必要だと説明されました。
佐藤さんは、半年の間に売却できればよかったので、業者からのアドバイスにもとづき、最初の3ヵ月間は強気の価格設定で様子を見て、反応が良くなければ思い切って値下げする作戦で行くことに。こうして、売り出し価格は、2,680万円と決めました。
さて、不動産売却を成功させる大切な2つ目のポイントです。
不動産業者と正式に専任媒介契約を結び、販売開始。売り出しから2週間で内覧があり、その日のうちに購入申込みが入りました。
購入希望者から、「リフォームが必要な部分もあるようなので100万円くらい値引きしてほしい」と、要請が入りました。想定内の値引きの範囲だったので、これを快諾。
こうして、販売開始から1ヵ月後には、無事に売買契約が成立しました。
佐藤さんのマンション売却体験を見てきました。
もう、すでにお気づきでしょう。マンション売却が成功するかどうかは、査定と売却を依頼する不動産業者によって決まります。つまり、マンション売却で最も大切なのは、不動産業者選びです。
では、「どうやって力量のある不動産業者を選ぶか」というと、一括査定を利用すればよいのです。
一括査定サービス「イエウール」を利用すれば、
マンションの売却は、まず査定の依頼から。
あなたのマンションがいくらで売れるか、「イエウール」で調べてみませんか?
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公開日 2021-02-04 更新日 2023/08/23 11:34:28