任意売却は、なぜ任意売却に詳しい不動産業者に相談すべきなのか?

任意売却は、なぜ任意売却に詳しい不動産業者に相談すべきなのか?

任意売却は、任意売却に詳しく実績豊富な不動産業者に相談することが大切です。もしも、任意売却の知識や経験の乏しい不動産業者に任意売却を依頼してしまったら…?

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任意売却成功の秘訣

 

任意売却をするときは、任意売却の実績が豊富な不動産業者に、早い段階で相談することが大切です。

 

なぜ任意売却の実績豊富な不動産業者に相談すべきなのか、どうして任意売却の経験のない不動産業者ではダメなのか、任意売却を成功させる秘訣をお伝えします。

 

任意売却を成功させるための2つのポイント

任意売却を成功させるポイントは、次の2つです。

 

任意売却成功の秘訣
  1. 任意売却の知識と経験が豊富な不動産業者に相談すること。
  2. 住宅ローンの返済が難しくなったら早めに相談すること。

 

それぞれ、詳しく見ていきましょう。

任意売却の実績ある業者でなければ任意売却は難しい

任意売却は、不動産業者にとって専門性の高い業務となります。そのため、任意売却は、任意売却の知識と経験・実績が豊富な不動産業者に相談・依頼することが大切なのです。

 

宅建業(宅地建物取引業)の免許を持った不動産業者であれば、法律上は、任意売却の仲介をすることは可能です。しかし、任意売却は、一般売却のように、売主と買主をマッチングさせればよいだけではないのです。

 

任意売却をするには、債権者(担保権者)と協議し、売却価額や配当金額について同意を取り付け、抵当権を外してもらえるように交渉しなければなりません。任意売却後に残る債務の返済方法についても、債権者と合意を取り付ける必要があります。

 

また、任意売却する物件は、税金を滞納して差押えが入っているケースも多く、差押え解除を求めて役所と交渉する必要もあります。

 

このように、任意売却には、通常の不動産売却の仲介業務に加えて、任意売却独自の専門性の高い業務があるため、任意売却の知識・経験・ノウハウのある不動産業者でなければ、対応できないのです。

 

任意売却の知識も経験もない不動産業者に相談しても、適切な対応は期待できません。仮に任意売却を引き受けてくれたとしても、競売が実施される直前になって「やっぱりできませんでした」といわれるリスクが高いのです。

 

しかも、任意売却を選択するケースというのは、債権者からいつ競売が申立てられるか分からない状況であったり、すでに競売が申立てられている状況であったりします。そんな中で、迅速・確実に買主を見つけ、売却を成功させなければなりません。任意売却は、時間とのたたかいです。

 

ですから、任意売却を成功させるには、任意売却の実績豊富な不動産業者に相談・依頼することが、何よりも大事なのです。

 

任意売却の実績ある業者でないと、債権者は任意売却に応じない

債権者にとって、任意売却は、借金のカタに取った担保を債務者が売却することを認め、全額返済されないけれども担保権を外す、という話です。任意売却の実績があり、債権者である金融機関から信頼を得られる業者が任意売却を媒介するのでなければ、債権者は任意売却に応じません。

早く相談するほど良い結果を期待できる

任意売却は、専門業者に早めに相談し、早く準備にかかるほど良い結果を望めます。早い段階から任意売却の準備を始めることで、よりスムーズに、より高く、希望に沿うように、売却できる可能性が高まるのです。

 

ローンの返済が事実上不可能な状況なのに、無理をして返済しようとしても、すぐに破綻してしまいます。税金まで滞納して差押えが入ってしまっては、かえって面倒なことになります。

 

大事なのは、ローンの返済が難しくなってきたら、任意売却できる不動産業者に早めに相談し、早い段階から任意売却の準備を始めることです。

 

実際に任意売却に着手できるのは、ローンが不良債権化してからですが、ローン返済が難しくなったら早めに相談することで、時間的にも精神的にも余裕を持って対応でき、希望に沿った形での任意売却が可能となります。

自己破産を考えている場合の注意点

「もう、自己破産するしかないかも…」と、弁護士に自己破産の相談をしようと考えている方は、次の点に注意してください。

 

自己破産と任意売却には、順序があります。この順序を間違えると、あとで面倒なことになりかねません。

 

一般的には、いきなり自己破産を申し立てるより、先に任意売却して債務を減らし、残った債務について自己破産を申し立てる方が有利です。

 

不動産を所有したまま自己破産を申し立てると、破産管財人が選任されることがあります。そうなると、財産を調査してから処分するため、時間も費用もかかります。しかも、自分の意思で任意売却することはできません。

 

一方、任意売却した後で、残った債務について自己破産を申し立てれば、財産は既にありませんから、自己破産は簡単な手続きで終了し、少ない費用で済みます。

 

自己破産が避けられないとしても、いきなり自己破産するのと、任意売却後に自己破産するのとでは、大きな違いがあることを知っておいてください。

 

自己破産は弁護士に相談することになりますが、弁護士が任意売却を媒介できるわけではありません。任意売却を媒介できるのは、不動産仲介業者(宅建業者)です。

 

弁護士の中には、「不動産を売却するなら競売でいい」と、そもそも任意売却が眼中にない弁護士もいます。弁護士は法律の専門家ですが、任意売却の専門家ではありません。まずは、任意売却に詳しい不動産業者に相談することをおすすめします。

 

多重債務に陥っていて、住宅ローン以外の債務を整理すれば住宅ローンの支払いが可能であるなら、個人民事再生手続きをすれば、自己破産も任意売却もせずに済みます。その場合は、弁護士に相談してみるとよいでしょう。

まとめ

任意売却は、通常の不動産売却の仲介業務に加え、任意売却独自の専門性の高い業務を伴います。また、任意売却は、競売を回避するために行うので、時間とのたたかいになります。任意売却を成功させるには、任意売却の知識と経験・実績が豊富な不動産業者に相談・依頼することが大切です。

 

それでは、任意売却について相談し、安心して任せられる不動産業者を、どうやって探せばよいのでしょうか?

 

次は、任意売却を相談・依頼する不動産業者の探し方・選び方を見ていきましょう。悪徳業者の手口と見分け方についてもご紹介します。

 

公開日 2019-11-08 更新日 2022/11/10 13:53:13